芸術家のくすり箱は、ダンサー・音楽家・俳優・スタッフの「ヘルスケア」をサポートし、芸術家と医師・治療師・トレーナーをつなぐNPOです。
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私流ヘルスケア:尾上紫さん(日本舞踊家・女優)

水泳は舞台を乗り切るおまじない。身体の調子も上がり、気持ちも落ち着きます

活躍中のアーティストの元気の秘訣に迫るインタビューシリーズ第7弾は、日本舞踊家 尾上紫さんに注目。伝統芸能を伝えながら、女優としてテレビや舞台などでも幅広い表現活動で活躍する若手舞踊家の”踊るためのカラダ”への意識に迫ります。

『藤娘』より

—-日本舞踊は優雅な印象ですが、動きの特徴はどんなところでしょうか?
「踊りはどんなものも身体の芯をピンと張るという基本は同じだと思います。そのうえで、日本舞踊ではどんな動作でもクッと重心を落とすということが、自然に入っています。もちろん伸びる動きもありますが、その時でも突っ立っているのではなく、ちょっとひざを折っているとか。歩くときは、すり足というのですが、頭が上下に揺れないよう、ひざを折って腰を入れて重心を落として歩幅狭くというのが基本です。女性では、ひざとひざをくっつける。そうすると裾(すそ)がはだけず着物を着たうえでの美しい動きになります。ひざやももがキツイですよ。
 衣裳にはかなり重いものもありますが、袂(たもと)や裾の先、お扇子の先までが自分の身体という感覚で動くことが大切です。本番前には、稽古用の衣裳をお借りして、袂の扱いや裾裁きを含めて稽古します」

—-踊るためにコンディショニングやトレーニングはしていますか?
「本番を控えると、身体をしっかり作らなくてはという気持ちが高まるので、水泳にいくようにしています。まずジムで体操、ストレッチとウォーキングをしてから泳ぐというパターンです。体型にも体調にも確実に効果を実感できます。舞台をこなせる自信をつけるおまじないのようになっていて、忙しい中でも時間を作るようにしていますね。水の中にいると精神的にもとてもいい感じです。
 本番がないときには、舞台や映画を観にいきます。バレエは振付の参考にもなりますね。シンクロのデデユーやフィギュアスケートの荒川静香さんが昔から大好きなので、ビデオでしっかり録ってみています(笑)。スポーツも好きで、サッカーやオリンピックもテレビで観ます。選手が本番に向けてどうやって調子を整えていくのか、伝わってくることがあって参考になりますね。
 実は、去年の芝居の公演のとき、動きがハードで、そのうえ足を引きずる役だったためか、ひざがかなりはれてしまったんですね。そのとき、整骨院の先生に稽古あとにアイシングをすることを勧められました。あれは、本当に効くんですね!だんだんよくなる効果を実感しました。日本舞踊のときもひざがほてる感覚になることがあるので『これはやろう!』と思い、アイスバックを買って、稽古のあとにするようになりました。日本舞踊の習慣では、そういうことをする雰囲気はないのですが、何が大切かと考えると、私は死ぬまで踊っていたいと思うので、そのためにやるべきことはやりたいなと思っています」

—-長期公演や地方公演のときに気をつけることはありますか?
「だんだん身体に疲れが溜まってきてしまうことがあるので、本番前後のストレッチを丁寧にして怪我に気をつけます。疲れをとるために、好きな香りのバスオイルを使って長風呂してマッサージするのも、旅先ならではですね。ツボ押しも持ち歩いて、部屋でも楽屋でも使います。それから、ホテルや楽屋では乾燥対策に、マスクをしたり、タオルを濡らして置くようにもしています」

はさみ型のツボ押しは、女性用で幅が狭くなっているのでツボにぴったり!バスオイルや入浴剤は気持ちがゆったりできる香りのものがお気に入り

固定用のベルトがついているアイスバックは、つけたまま移動もできて便利

—-いろいろと取り組んでいますね。
「私は、舞台に立っているととても幸せなんですね。普段の生活では、我慢することなどありますが、舞台の上では”自分を抑える必要はない”と、ある意味自然体になれるのです。ですから、舞台上の私こそ本当の自分という感覚があるので、舞台をみて『私のことがわかった』とか、『よかった』といっていただけると、それがうれしく励みになります。だからこそ、コンスタントに舞台に立ち、長く踊り続けられるようやるべきことを頑張らなくちゃと思っています。日本舞踊は、一人で踊ることが多いため、決められた稽古のスケジュールなどが少ないですから、自分がしっかり意識しないといけないところが実際はなかなか難しいのですけどね(笑)

「追い込まれないとなにもしない」とおっしゃいながら、実は気負わず日々されていることも着実に踊りの栄養になっているとお見受けしました。そんな真の舞台人の益々のご活躍が楽しみです。

尾上紫(おのえ・ゆかり)日本舞踊家・女優。日本舞踊尾上流家元尾上菊之丞の長女。尾上菊之丞、六世藤間勘十郎に師事。3才で初舞台以降、流派の会や歌舞伎公演、リサイタル、父主催の冬夏会、日本舞踊協会主催公演、国内外の万博など数々の舞台に出演している。2000年より女優活動を開始し、テレビ、映画、舞台に出演するなど、幅広い分野で活躍している。2007年舞踊批評家協会新人賞受賞。

制作:NPO法人芸術家のくすり箱 
[雑誌 『dance dance dance(DDD)』(フラックスパブリッシング発行)2008年7月掲載記事を転載しています。]

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