学生時代よりマイムを始め、その後ダンス活動も開始。1995年「水と油」結成、国内外の公演やワークショップで活躍する人気カンパニーとなる。
マイムの域を超えた独創的な舞台は高い評価を受け、2000年東京都千年文化芸術祭『優秀作品賞』、2001年エディンバラ演劇祭『HERALD ANGEL AWARD』、2003年『第2回朝日舞台芸術賞「寺山修司賞」』「キリンダンスサポート」ダブル受賞。
2004年、腰椎ヘルニアを患い、治療に悪戦苦闘。
芸術家のくすり箱では、2005年夏の初めからリハビリ、トレーニング、コンディショニングを行う環境について、情報と費用の面から支援した。
2006年3月の本公演本格復帰をもって支援終了。
2007年横浜ソロ×デュオConpetition+にて審査員賞受賞。
舞台写真(c)青木司
● じゅんじゅんさんからのメッセージ
医師は治療の専門家ですが、必ずしもダンスや舞台に理解があるとは限らないため、復帰に向けてどうすべきか、当初は、自分で判断するしかありませんでした。そんなとき、このプログラムと出会い、精神的な支えを得て目標を共有できる先生方とともに「怪我をした箇所は以前とまったく同じ状態には戻らない。その上で活動を続けていくためには、どのように治療・リハビリ・トレーニングに取り組むか。」という問題に向きあい、進むべき方向へ進むことができました。他者と共有できたからこそ冷静に向き合うことができたともいえます。
アーティストとしてはこの団体をおおいに利用し、お互いにフィードバックしあうことが重要だと思います。アーティストこそが積極的に関わり、単に怪我の治療の問題だけでなく、日本の舞台芸術を取り巻く環境を考えていくべきだとも思います。
また、この団体の支援者の方々にも感謝の意を申し上げます。「創る」「踊る」「観る」「触れる」以外にも「支える」という舞台芸術への多様な接し方が生まれ育まれていることを大変心強く思っています。
[2007.9]
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