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バレエダンサー(東京シティ・バレエ団所属)。9歳からバレエを始める。 2007年ジャパングランプリ・フルスカラシップ賞を受賞し、アメリカ ピッツバーグ・バレエ・シアターへ2年間留学。在学中、アメリカ国内バレエスクールで首席生徒におくられるルドルフ・ヌレエフ賞を受賞。 帰国後、2010年、埼玉県全国舞踊コンクール第2-1位 県議会議長賞、横須賀国際バレエコンクール第1位 審査員長特別賞、全国バレエコンクールin Nagoya第1位 愛知県知事賞など受賞し、東京シティ・バレエ団入団。以降「真夏の夜の夢」パック、「ベートーヴェン交響曲第7番」第3楽章ソリストなど重要なレパートリーに多く出演し高評を博す。(2016.9.8現在)
【症状と経過】左膝前十字靭帯損傷(前年に右膝靭帯断裂、手術の既往)
2015年4月、ジャンプの着地時に左膝前十字靭帯損傷。7月の本番のメインキャストは降板するもテーピングをしてコールドで出演。公演が終了してすぐに、前年の右膝手術と同じ執刀医の手術をうける。入院直前に助成審査の面接をうける。 術後、入院中は病院で、退院後は提携クリニックでのリハビリを実施。術後3か月の10月から、助成金を投入するプログラムを開始する。プログラムは2016年6月上旬にて終了。7月にバレエ団の公演に復帰。
【助成プログラム内容】
・アスレティックトレーニング(パーソナル)
・食事・栄養カウンセリング(グループセミナー、個別カウンセリング、メールサポート)
・アレクサンダートレーニング(グループセッション、個人セッション)
・定期体力測定(3回)

※クリニックでのリハビリは期間中を通して通院。それぞれのプログラム内容は、本人への計画書を双方で開示。
【舞台復帰】
目標としていた2016年7月の「白鳥の湖」ナポリのソリスト役で復帰。
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(舞台写真:東京シティ・バレエ団「白鳥の湖」ナポリ)

● 玉浦誠さんインタビュー
—-ヘルスケア助成を受けて、初めて知ったこと、感じたことはありますか?
食事やアレクサンダーでの体の動かし方や解剖学、バレエではやらないスクワットなどのフィジカルトレーニングそれぞれが、バレエのパフォーマンスに結びつくことを改めて実感しました。 糖質制限をやめたら頭痛がなくなったり、バランスのよい食事を続けていると、良い日悪い日の波が少なくなったり、疲れにくくなったのを感じました。
—-ヘルスケア助成の内容について、特にプラスと思う点ととマイナスに思う点あるいは疑問に思う点を教えて下さい。
<プラスに思う点>
普段、興味があってもなかなか学ぶ機会のないものを個別で、集中的に学べる点
<マイナスあるいは疑問に思う点>
特にありません。
—-ヘルスケア助成終了後も、助成を受けて行っていたトレーニングを続けられますか?
トレーニングは、いただいたメニューを参考にこれからも続けていきます。筋力をおとさないのはもちろん、さらに強い筋肉をつくり故障しない身体で踊りたいです。今も少なくとも週1回はジムでトレーニングし、自宅でも週2-3回はしっかりトレーニングしています。
—-今後の目標と抱負を聞かせてください。
まずは、自分もまわりの方にも安心して踊りをみてもらえるよう、トレーニングを続けていきます。 そして、怪我をする前を超えて、さらに磨きのかかったダンサーになれるよう精進していきます。

【報告会】
2016年9月1日(木)@芸能花伝舎
玉浦さんご本人とプログラムを提供くださった専門家の皆様が集結。
ダンサーの治療、ケアに関わる専門家や、ダンス指導者、寄付者の方々がご参加くださり、
どのようなプログラムが実施されたのか、玉浦さんのみならず、ダンサーの特性も織り交ぜながら報告が行われました。
同様のケガに悩む方や、指導上での配慮などに広くお役にたててこそ、本プログラムの意図が発揮されます。
登壇者
玉浦誠(東京シティ・バレエ団 ソリスト)
加古 円 (有限会社トライ・ワークス所属 ATR 半蔵門 アスレティック・トレーナー)
中村雅美(オフィス食戦力すまいる代表 管理栄養士・健康運動指導士)
石坪佐希子(アレクサンダーアライアンスインターナショナル東京校 ディレクター、ATI認定教師)
水村真由美(お茶の水女子大学大学院基幹研究院 准教授)
進行:小曽根史代(芸術家のくすり箱事務局)
報告会の様子はfacebookにて→こちら
青木衛様、片山泰輔様、後藤伊都子様、小林恵美子様、 白幡克治様、堤淳様、てあて整体院様、内藤英俊様、
南部良太様、藤田のぞみ様、三宅文子様 ほか匿名8名様
ご支援ありがとうございました。
【会計報告】
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今後の玉浦さんのご活躍が楽しみです。
(2016.9.9)