マイペースに過ごすためのライフスタイル・食生活
食べる時間・寝る時間
旅公演では、芸術家が思う存分に力を発揮できるよう、芸術家の身体を最優先したタイムスケジュールを立てたいところですが、現実には、なかなかそうはいかないでしょう。本番に合わせて、リハーサル、ミーティングなどの時刻が最優先されるのではないでしょうか。 そうなると、その次に優先したいのが、芸術家として、「コンディションを整えるための時間を確保すること」です。 リハーサルやミーティングの時間が決まったら、まず、自分なりの「①起床」「②就寝」「③食事・間食」の”3つの時刻”を決めてしまいましょう。 そんなの当たり前?……ですよね?! そうなのですが、本番やリハーサルに没頭していると、ついついあなた自身の時間管理が後回しにされてしまうことが多いのではないでしょうか。起床・就寝時刻を決めておくことで、質の高い睡眠を確保する。食事や間食の時間を決めておくことで、しっかり身体に必要なエネルギー・栄養をチャージする。休憩をとり、リラックスする。身体の”生活のリズム”をつくる、といったことが、あなたの体調に大きく影響します。
予想以上にリハーサルの時間が長引いてしまったり、急にミーティングが入ってしまったり……ということもあるでしょう。そんなときは、仕事の時刻が変わった時点で、”3つの時刻”を見直してあなた自身のペースを貫くようにしていくことが大切です。
食べること
旅先では、”リラックス” “リフレッシュ”できることをとり入れましょう! そこで充分に心を休めておけば、次にくる緊張感のある本番、リハーサルでの集中力を高めることにつながります。 「食べること」も”リラックス” “リフレッシュ”できることの1つです。その土地らしい食材やお料理と向き合い、味わう余裕がほしいですね。そのことが、結果として、身体にエネルギーを補給するだけでなく、持久力や集中力を高めることにもなります。 また、スタッフの方々といっしょに食事をとっていると、スタッフ間のコミュニケーションが密になり、絆を強くすることができるのも旅先ならでは。会場内や会場の近くのお店で食べることが多くなるかもしれませんが、そんなときでも、10分、30分という時間をみつけて、滞在する街の雰囲気を楽しむ欲張り精神がほしいですね。そうすれば、郷土料理をいただく機会だってあるかもしれません。食べるもの
「食べるもの」を選ぶときに、栄養面を考えるのはもちろんですが、それにとらわれ過ぎることなく、”好きなもの”や”食べ慣れたもの”もとり入れてみてはいかがでしょうか。それが、モチベーションアップにつながったり、安心感を得るきっかけになったり……ということもあるでしょう。 下記に、長期の旅公演のときに持っていくと便利な食べものをご紹介します。宿泊先に、電子レンジ・冷蔵庫などの機器があるかどうか?ということをご確認のうえ、準備することをおすすめします。 海外公演に行かれる方は、飛行機に乗る際、持ち込みできるものかどうか、チェックすることも忘れずに。 短期間の旅公演や楽屋での過ごし方については、コラム「本番中でも上手にパワーを補給するコツ-楽屋にキープしておきたいもの-」もぜひ参考にしてくださいね。旅先でのトラブルを予防する食事
公演では、慣れない環境で、予期せぬ体調不良を起こすことがあります。そんなときの食事については、コラム「本番中でも上手にパワーを補給するコツ-楽屋にキープしておきたいもの-」をご覧ください。 以下、旅公演の前にやっておきたい3つのポイントをまとめておきます。旅公演の前にやっておきたいこと-準備編-
滞在する街の情報をチェックする。- ガイドブックやインターネットで、事前に会場のある街の情報をチェックしておくと、旅の準備を効率的にすることができます。会場の周りには、どんなお店(飲食店、コンビニ、スーパーなど)があるのか、病院やドラッグストアなども調べておくと、いざというときに安心です。 海外での旅公演であれば、大使館を訪れて情報を得たり、海外在住経験のある方からお話をうかがうことも、おおいに役立つでしょう。
- 宿泊先・稽古場・劇場に、電子レンジ、冷蔵庫、湯沸かしポットなどがあるかどうかを調べておきましょう。
- 旅公演のときに持っていくものをリストアップしておくと、便利です。そして、公演ごとに内容を見直していきましょう。回を重ねるごとに、旅の準備もパフォーマンスも円熟されていくことでしょう。
執筆:《パフォーマンス 食サポート》チーム(岸昌代、吉田美代子) 制作:NPO法人芸術家のくすり箱 [2015.10作成]