健康診断、市区町村の制度を活用しないともったいない!
表現者として、いつも健康な状態で、舞台に穴をあけることなく、ベストなパフォーマンスをしたい──そのためにも健康診断は大事なこととわかっていながら、
「仕事が忙しくて、移動も多くて、病院や健診機関の開いている時間に行かれない」
「予約はいつどこに連絡すればいいか、よくわからない」
などと、つい後回しにしがちではないでしょうか。当団体が「ヘルスケアセミナー」で行っていた健康診断を受けた方にも、「高校を卒業して以来、初めて健康診断を受けた」という方がいらっしゃったほどです。
健康診断は加入している健康保険により、費用補助が受けられます。
フリーランスの芸術家が多く加入しているのは市区町村が窓口の「国民健康保険」でしょう。そこで、ここでは、「国民健康保険」加入者の健康診断(健診)について説明します。
健康診断をお得に受けるには?
市区町村などの自治体には、国保加入者向けに、年齢別で種類の違う健康診断のサービスがあります。メインの健診のほか、オプションで「乳がん検診」「子宮がん検診」「肝炎ウイルス検査」などを受けることも可能です。
お住まいの市区町村によって、手続き方法や費用などが異なりますので、まずはご自分のお住まいの市区町村のウェブサイトの中から「医療」や「健康」などの情報を確認してみてください。
(例)東京都新宿区の在住場合
- ウェブサイト上の情報
新宿区ホーム>くらし>健康・医療・衛生>健康・医療>健康診査・がん検診>健康診査 - 受診方法
区から送られてくる健康審査票に同封の一覧から医療機関を選びましょう。医療機関によっては予約が必要です。 - 費用
無料(がん検診は一部自己負担あり) - 内容
基本は問診、身体計測、血圧、尿検査、血液検査など(年齢によって異なる・オプションは別)>>詳細はこちら - 結果
後日対面で通知 - 窓口
新宿区 健康部 健康推進課 健診係
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「私が加入しているのは国民健康保険?」 わからない場合は保険証を見てみましょう。
左上に「国民健康保険」の文字があったら、あなたは「国民健康保険」、通称「国保」加入者です。(業種団体が作る「国保」もあります。[例] 東京芸能人国民健康保険組合) - 上記以外には「全国健康保険協会(協会けんぽ)」「健康保険組合」「共済組合」などがあり、会社等が窓口で保険証が発行されています。健診についてもその保険者へお問い合わせを。
保険証が手元にない! そんなときは?
健康診断を受けるときは、健康保険証が必要です。保険証を紛失したままにしていたり、保険料の滞納によって切らしてしまったりして、保険証が手元にない方は、必ず再発行を受けてから健診に申し込みましょう!
保険料の支払いが困難な場合は、申請によって金額の減免が受けられるケースもあります。
再発行の窓口は、お住まいの市区町村にお問い合わせください。再発行には免許証やパスポートなど顔写真のある公的な身分証明書やマイナンバーなどが必要になりますので、お忘れなく。
健康診断は、受けた時点の病気や不調を発見する機会になるだけでなく、定期的に受けることで、さまざまな変化をキャッチしやすくなり、体調管理に役立ちます。
どうぞ、みなさま健康で良いパフォーマンスを!
制作:NPO法人芸術家のくすり箱 協力:慈友クリニック[2016.3作成]