芸術家のくすり箱は、ダンサー・音楽家・俳優・スタッフの「ヘルスケア」をサポートし、芸術家と医師・治療師・トレーナーをつなぐNPOです。
  • TOP
  • 芸術家のくすり箱とは
  • セミナーに参加する
  • ヘルスケアサポート
  • 実践!芸術家のヘルスケア

上肢の怪我を予防するウォーミングアップ

怪我予防とコンディションチェック

芸術家のカラダは、すばらしいパフォーマンスの陰で気づかないうちに酷使され、ケガや故障をひきおこしてしまうことがあります。だからといって、「職業病だから仕方がない」とあきらめてはいませんか?

そこで、ぜひ実践したいのが、ウォーミングアップ。演奏や踊る前にカラダに働きかけることで、よりスムーズなパフォーマンスや、怪我や故障の予防に効果的です。
まずは、コンディションのチェックをかねて、カラダをほぐすウォーミングアップ。この時点で調子が悪いことに気がついたら、無理をしないように調整することも大切です。

首から手のウォーミングアップ

POINT

  • 伸ばしたり動かしたりする部分を意識しましょう(イラスト赤線の部分)
  • 呼吸は止めずゆったり続けましょう
  • ストレッチは勢いをつけたり、急激にのばしたりせず、"イタ気持ちいい"ところで10秒キープしましょう
  • 左右バランスよく行いましょう

1. 首

頭を横に倒し、手を頭の上にのせる。押さずに、頭と手の重さを利用する。肩はあがらないように。

斜め前と斜め後ろも①と同様に。

ゆっくり首を回す。真後ろは強く倒さないように。右回し、左回しをそれぞれ3回づつ。

2. 肩

指先を肩にあて、肩を大きくまわす。前回し、後ろ回し各10回。肩甲骨も大きく動くように

壁に横向きに立ち、手を水平にあげて壁にあてる。手と足の位置をかえずに肩を前に押し出す。

3. 腕〜手

腕を身体にそってのばし、肘の上あたりを反対の手で押す。

右手を挙げ、肘に左手をあて下へゆっくり押す。

手を肩の高さに挙げ、手のひらを正面にして指先を下に向け、反対の手で手のひらを手前に押す。

3の姿勢で手のひらを内側にして、手の甲を手前に押す。

4. 指

手首と指の力を抜いて20秒振る

力を入れて親指を中に手を握り、パッと開く。10回繰り返す。

5. 背中

指を組んで、手のひらを天井に向け、背中をのばす。

ストレッチは、練習の最後に行うと、疲労回復にも効果的です。
パフォーマンスの前後のストレッチを習慣にして、ベストパフォーマンスを!

制作:NPO法人芸術家のくすり箱 監修:瀬尾理利子(横浜市スポーツ医科学センター 整形外科医) [2009.12作成]