芸術家のカラダは、すばらしいパフォーマンスの陰で酷使され、ケガや故障をひきおこしてしまうことがあります。しかし、ケガをしてしまうと、必ずもとに戻れるとは限りません。ケガはしないにこしたことはありませんね。そこで、大きな役割をはたすのは、ウォーミングアップ。"なんとなく"ではなく、コンディションのチェックをかねて"丁寧に"とりくんでみましょう。
下肢のウォーミングアップ
POINT
- 動かしたりのばしたりする場所を意識する。(イラスト赤線の部分)
- 伸ばすべきところが伸びていることが肝心。「見た目」に大きく動いていても、
- 目的ではない伸ばしやすい部位が伸びていることがあるので注意。
- 呼吸は止めずゆったりと続ける
- ストレッチは勢いをつけたり、急激にのばさない。「痛気持ちいい」ところで20秒キープ
足・足首
ひざを伸ばしてすわり、手でつま先をよせる。かかとを遠くへ押し出すように
つま先を床にむけるように甲をのばす
足首を大きく回す。つちふまずのアーチを感じて内回し、外回しとも5回ずつ。
脚
前後のつま先をまっすぐ前に向け、重心を前にかけて立つ。後ろ足のかかとをしっかり床につけたまま膝を曲げ、ふくらはぎをのばす
壁につま先をたてる。膝をのばしたまま腰を前に押し込むように壁に近づける
前足のかかとをたて、後ろ足に膝を曲げながら重心をかける。前にだしたかかととおしりが一直線に上下にひっぱりあうように伸ばす。背中は伸ばしたまま。
片脚を軸脚の横に伸ばし、軸脚に体重をかける。腰はまっすぐ正面をむける。
膝を揃えたまま、片足の膝を曲げて、足がおしりにつくようにひっぱる。腰が反らないよう注意。
片足をひき、前足に重心をかける。後ろの脚は、膝が外側を向かないようにする。
椅子やバーに膝が前を向くよう内股に足をかけ、立ち足を深くまげる。腰は傾かないように。
おしり
仰向けになり、片足は伸ばし、反対の脚を胸に引き寄せる
ストレッチは、練習の最後にも行うと、疲労回復に効果的。
パフォーマンスの前後の習慣にして、ベストパフォーマンスを!
制作:NPO法人芸術家のくすり箱 監修:瀬尾理利子(横浜市スポーツ医科学センター 整形外科医) [2009.10作成]